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LIFE スタンスの日々

新しい土壁づくりに挑戦

こんにちは、建築家の尾関広臣です。

 

昔から家づくりに「土」は土台や壁や屋根など至る所で使用され無くてはならないものでした。

「土」は世界中どの場所にもあり、自然に帰る天然素材としてエコロジーの観点からも注目されています。

 

画像はアフリカのマリ共和国にある土壁の家ですが、地中から生えてきたような生命力を感じると同時に

子どもが粘土で作ったような温もりを感じる、不思議な印象を受けます。

今回はブランピュール岐阜店を施工するに当たり、

その土地に根差した温もりや柔らかさや入りやすさなどが伝わるように

外観に「土」を使用する事にしました

外観はこのような感じで元は大手携帯会社の販売店だった場所になります。

いろいろ考えた上で今回は軒下部分の壁を土壁にすることに決めました。

 

 

予算や強度などから土、砂、藁すさ、消石灰を使用する土壁は出来ず、

だからといって土壁風にはしたくない。

 

天然素材は風合いはいいのですが、どうしても弱い

強度を上げれば上げるほど自然の風合いがなくなってしまうという矛盾を

どうしようかと悩みました。

 

いろいろ調べてみると、

「コンクリートを穴を掘った土の中で固めて、土から取り出し、コンクリートに付着した土を凝固液で固めて仕上げとした」

という記事を読んでとても合理的で、今回の現場に合っていたのでこの方法で行くことに決めました。

 

一般的な施工方法ではないの試作品を作るしかありません。

試作品は合板の上にコンクリートの代わりに、樹脂系の塗り壁材をランダムに塗り付け

その上から真砂土を抑え込み、乾いたらウレタンクリアを霧吹きで吹付け固めました。

仕上がりは土の風合いと計算されない不均一な手仕事が相まっていい感じに仕上がりました。

 

 

いよいよ現場に施工、職人さんよろしくお願いいたします。

現場のサイディングの上に下地の樹脂モルタルを施工

樹脂モルタルの上に樹脂系の塗り壁材を子供が粘土遊びをするようにランダムに施工

樹脂系の塗り壁材が乾く前に真砂土を抑え込む

真砂土が乾いたら、噴霧器でウレタンクリアを噴霧

乾いたら完成 職人さん丁寧な仕事ありがとうございます。

 

 

 

完成写真ですが、軒上に白のポリカボネードをきれいに張りケミカルな素材と土壁のナチュラルな素材の対比が際立つモダンな外観にしました。

 

今回、土壁を施工するに当たり、一般化された施工方法ではなく、新しい施工方法に挑戦したのでいろいろと大変でしたが

大変さが帳消しになるぐらい、いいものが出来たと思っています。

 

 

 

 

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